ミシェル・オバマ氏 カマラ・ハリス氏支持を表明:民主党の最終兵器は整備不良のため使用されず?
ミシェル・オバマ氏 カマラ・ハリス氏支持を表明:民主党の最終兵器は整備不良のため使用されず?
オバマ氏とミシェル夫人 沈黙の後 大きな潮流に耐え切れず支持表明?
2024年7月21日 バイデン大統領は大統領選から撤退し 自身の後任としてカマラ・ハリス副大統領を推薦することをSNSにて表明しました 翌日7月22日にはナンシー・ペロシ氏 ヒラリー・クリントン氏 ギャビン・ニューサム氏(カリフォルニア州地方検事以来の民主党内ライバル)他 多くの民主党有力者がハリス氏支持を表明し 8月の党大会で大統領候補指名を受けるのに十分な代議員数を確保し 8,100万ドル(約124億円)以上の選挙資金を調達しました 国際的なリーダー・アナリスト・主要メディアのこの民主党の迅速な動きに対する評価も上々で 加えて SNS等を通じ ジョージ・クルーニー オプラ・ウィンフリー他ハリウッドセレブや著名歌手らも次々とハリス氏支持を表明しました…
オバマ夫妻はこの怒涛のような「ハリス音頭」が鳴り響く間 終始沈黙を貫いてきました…ニューヨーク・ポストはオバマ氏がハリス氏の勝利の可能性に懐疑的であったため支持を表明しなかったと報じています エクスクルーシブ |バイデン陣営は、大統領がオバマに逆らうためにハリスをすぐに支持したことを示唆しています (nypost.com)
2024年7月26日: オバマ元大統領とミシェル夫人が連名で声明を発表しハリス氏を支持することを正式に表明しました この表明でハリス氏は民主党内での支持を確実にすると同時に 民主党においては討論会でのバイデン大統領の失態による党内の混乱を払拭し 暗殺未遂事件から生還し神格化しつつあるトランプ氏の再選を阻止するためにリベラルが一致団結していることを宣言するものでした…
※以前から噂されており私たちを大いに期待させ ヤキモキさせていた「ミシェル・オバマ出馬奇襲作戦」はこの時点で正式に未遂に終わったことになります…
ハリス氏トランプ氏の支持率は?
それではここからはハリス氏が「確トラ」を撃破できるかについて見ていきたいと思います 最新のロイター/イプソスの世論調査によるとハリス氏支持率44% トランプ氏支持率42%とハリス氏が2ポイントリードしていることがわかっています
<リベラル系メディア世論調査結果> CNN: ハリス氏支持率46% トランプ氏支持率44% The New York Times: ハリス氏支持率47% トランプ氏支持率42%
<保守系メディア世論調査結果> Fox News: トランプ氏支持率48% ハリス氏支持率44% WSJ: トランプ氏支持率49% ハリス氏支持率47%
※このようにメディアの偏向はある程度仕方ないとして 現在のハリス氏とトランプ氏の支持率は互角と言っても過言ではないでしょう
ハリス氏の政策は?
ハリス氏は「バイデン・ハリス政権」路線を継承するものと思われます しかしながら一部の保守派からはハリス氏は過激な左派であり(トランプ氏はハリス氏をマルクス主義者と批判)彼女が大統領となりすべての権限を握ってしまったら 本来の過激さを発揮する危険性があると指摘しています
本当のハリス氏とは?
現在 民主党内ではハリス氏を正式な大統領候補に仕立てるために8月の党大会に向けて急ピッチで彼女の履歴書を作り変えている真っ最中ではありますが 彼女の素顔に迫るには彼女がこれまでカリフォルニア州時代から副大統領に至るまでの言動や政策をチェックする他ありませんが 残念ながら彼女はこれまで内外からあまり良い評判を得ていなかったようです…
主に以下のような点において
👉不人気: 政治家は政策が重要という人がいらっしゃるかも知れませんが 公職者にとって「印象」というのは想像以上に重要です ハリス氏を批判する内容の多くが動作や態度に関するものです
「感じが悪い」: ハリス氏は副大統領討論会で「感じが悪い」と批判されることが多く 特に女性や非白人女性に対する差別的な発言が含まれていることが指摘されています 共和党の世論調査専門家フランク・ランツ氏はハリス氏の態度を「不快で人を見下すようだった」と批判しました
「笑いすぎ」: ハリス氏が討論会や公の場で笑顔を見せることが多いことについても批判があります FOXニュースの司会者ジェラルド・リベラ氏はハリス氏が「ニヤニヤと笑いすぎで 笑顔が多すぎ」と批判しました
「猫好き女性」: カマラ・ハリス副大統領が「cat lady(キャットレディ)」と呼ばれることがあるのは主に彼女が子供を持たないことに関連しています この表現は特に政治的な文脈で使われることが多く 批判的な意味合いを含むことがあります(子供のいない猫おばさんたち?:J・D・ヴァンス氏)
「小娘」: ハリス氏が若々しい外見や態度を持つことから「小娘」と呼ばれることもあります これは彼女の経験や能力を軽視する意図が含まれています(brat?: チャーリー・XCX)
※当時のハリス氏の支持率は2023年12月時点で支持39% 不支持55%と報じられています
👉移民政策: ハリス氏は保守派から「国境の皇帝」と呼ばれることがあります バイデン政権がハリス氏に移民問題の対応を任せたことに由来しますが これはハリスVSトランプ討論会においてトランプ陣営の格好の攻撃材料です ご存じの通り「国境問題」は「インフレ」「戦争」と並び 共和党が民主党を攻撃する際の現在最も有効な課題にまで急成長しましたが ハリス氏が移民問題のメイン担当となり強力なリーダーシップを発揮することを期待されたにもかかわらず 彼女の対応が不十分で具体的な成果が見られないばかりか「 レイケン・ライリーさん殺害事件」など不法移民犯罪が一層深刻さを増しているからです あろうことか ハリス氏は不法移民に対してメディケアを含む公的医療の適用を提案しておりこのような政策が不法移民をさらに増加させたと保守派からの強い反発を招きました
※順当にいけばハリス氏が8月の民主党全国大会で正式に大統領候補になることは確実で その過程でリベラルの熱が頂点に達し 派手な「戴冠式」となると思われます
しかしながら ハリス氏がトランプ氏との最初の討論会で自身の黒歴史?についての攻撃を首尾よくかわし ディベートを互角の展開に持ち込むことができるかで真の評価が決まりそうです
参考:カマラ・ハリス氏プロフィール アメリカ合衆国の政治家 現在第49代副大統領 1964年10月20日カリフォルニア州オークランド生まれ現在59歳 ハワード大学 カリフォルニア大学ヘイスティングス・ロー・スクール卒業 職歴: 2004年 - 2011年 サンフランシスコ市郡地方検事 2011年 - 2017年 カリフォルニア州司法長官 2017年 - 2021年 カリフォルニア州選出連邦上院議員 2021年 - 現在 アメリカ合衆国副大統領 ハリス氏はアフリカ系(ジャマイカ系)と南アジア系(インド系)のバックグラウンドを持ち アメリカ初の女性・アフリカ系・南アジア系副大統領として歴史を刻んでいます
カマラ・ハリス氏が「DEI採用」と言われる場合は 彼女がDEI(Diversity, Equity, and Inclusion 多様性、公平性、包括性の略)枠だから出世できたという意味合いのようです…