イギリス国防省がレーザー指向性エネルギー兵器の映像を公開

レーザー兵器の映像が公開

イギリス国防省はレーザー指向性エネルギー兵器(LDEW)の映像を公開した…レーザー兵器に関してはこれまであまり表に出てきませんでしたが、ここにきて公開に踏み切ったのは何か理由があるのでしょうか…どうやらウクライナ戦争の戦況を見るにつけロシアによる欧州侵略の切迫に恐怖し、けん制の意味を込めたと思われます…映像は一般の人々の想像通りの性能で移動するドローンを見事なまでに正確に素早くロックオンし確実に破壊するというものです…

レーザー兵器に関しては最近パレスチナ情勢の映像でイスラエルのアイアンドームでレーザーらしき砲撃がハマスのミサイルを次々と撃墜する映像がありましたが、公式にレーザー兵器が使用されたとの報道はありませんでした…　　　　　　 　 　　　　 　　 　 　 　　　 　　 　　

何故レーザー兵器を開発するのか

各国が開発に取り組むのは当然ではありますが戦場での様々な利点があるからです👇　　　　　　　　 　　　　　　　　 　　　　・高速性・即時性：高エネルギーレーザーを利用しているため 一瞬で目標物に到達し精度が高いと標的を数秒で破壊することができる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　　　　　　 　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 　　・高精度：レーザー光は位相のそろった光なので干渉性が極めて高く焦点を小さな一点に集中させることができる　　　　　　　 　 　　　　　 　　　　　 　 　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 ・低コスト：一発の照射に数百円程度しかかからない　　　　　　　 　　　 　　　 　　・ステルス性：発射時の騒音や火炎がないため敵に発見されにくい　　　　　　　　　　　　　　※これらの特性は特に目標物がミサイルのように高速で移動する場合に有効です…しかしながらレーザー兵器の開発は難易度が高いと言われています…

コスト面はどうか

イギリスの開発するレーザー兵器は約21兆円で現在のところ非常に高額です…しかし先に触れたように一発の照射は数百円程度です…運用やメンテナンスにかかるコストを同じとした場合、現状の対空兵器と比して大変低コストで済みます…

ゲパルト自走対空砲：中古で１機約3億円、使用する35mm機関砲は1発数万円（参考値）

参考：パトリオットミサイル：1発約5億円

対空防衛能力において抜群の性能を発揮するこれらレーザー兵器はそのランニングコストの利点とも相まって今後一層その開発が加速し、各国が実際に配備する日も近いでしょう…