「闇」に消えた エフゲニー・プリゴジン
「闇」に消えた エフゲニー・プリゴジン
PMCワグネル プリゴジン氏死亡
2023/8/23
ロシア連邦航空運輸局はエフゲニー・プリゴジン氏の搭乗が確認されているプライベートジェットエンブラエル・レガシーがモスクワからサンクトペテルブルクに向かう途中のトべリ州で墜落したことを確認 その後 ロシア当局はPMCワグネルのプリゴジン氏と思われる遺体と側近の遺体を発見し その身体的特徴から遺体が本人のものと思われると発表しました
モスクワ近郊では彼の死を悼む祭壇が設けられ 多くの弔問者が訪れ 悲しみに暮れました ワグナーの兵士は膝をついて泣き始め エフゲニー・プリゴジンに敬意を表して https://youtu.be/rsfX77Fk9zs
参考: プリゴジンの乱:プリゴジンはこの事故の数か月前 ロシアでクーデターを起こすためウクライナの戦場からモスクワに向かって行進を開始した後 途中で中止し ベラルーシに身を寄せました
プリゴジンの乱は自作自演? https://twitter.com/i/status/1694849992815788484
※ベラルーシのルカシェンコ大統領はプリゴジン氏に対し命が狙われる可能性があると警告
2023/8/29
エフゲニー・プリゴジン氏の葬儀が彼の出身地にて身内だけのごく少人数で執り行われました 当日 現地では部外者参列不可の厳重な警備と報道規制が敷かれプーチン大統領も参列を控えました 私たちはまさに氏が棺の中で眠っており 遺族が別れを惜しむ姿を目にすることはありませんでした
ロシア当局 ワグナーの墓地を解体したとされる https://youtu.be/1NPo0CeJc2A
ワグナー・グループ創業者プリゴジンの記念碑がサンクトペテルブルクで除幕 https://youtu.be/fWYhZy2EP6A
※事故当初 西側ではプリゴジンは反逆罪で暗殺されたのだろうという見方が多くみられましたが 後にロシアの調査結果として プーチン大統領がプリゴジンは中毒患者であり機内で手榴弾のピンを誤って抜いてしまったと告白しました この真偽については不明で 未だにプリゴジン氏は生きているというロシアの自作自演説も残っており 謎が多い彼の死は「闇」の中です
プリゴジン氏とソ連崩壊後のロシア
エフゲニー・プリゴジンとは?
プリゴジン氏はワグネルの創設者でかつて強盗罪で服役した後にホットドック販売を始めレストラン経営者となりプーチン大統領と親密な関係を築いて「プーチン大統領のシェフ」と呼ばれるようになります 有能なビジネスマンとして成功した彼は 以降ロシア政府の諜報活動に深く関与したと言われています
ソ連崩壊後のロシア
ソ連時代はスターリンとレーニン指導のもと強制収容所での労働という名の虐殺が密かに実行されたと言われており度々批判されますが ゴルバチョフのペレストロイカ以降については 結果が失敗であっても 国民の生活を豊かにすることに愚直に取り組んできたように見えます
ゴルバチョフと崩壊後のソ連: https://www.youtube.com/watch?v=EbdadCFoxPQ
ソ連崩壊後ロシアに残されたものは冷戦によって膨張した核と軍事力 周辺国つまり旧共和国現独立国家の根強い民族主義とクレムリン批判 ウクライナに見るような政治腐敗による混乱とロシア系市民の虐殺などです‥そしてNATOとロシアの対立がウクライナ戦争をきっかけにヨーロッパを分断しようとしています
プーチン氏 NATOは我々をだました: https://youtu.be/r_11cZYUA2M
旧共和国はNATOやEUへの加入を希望しており ロシアは益々ヨーロッパで孤立しつつあります しかしロシアはウクライナ戦争においてプリゴジン率いるワグネルの犠牲的な貢献でウクライナ戦争における戦略上の最重要都市であるバフムートを陥落させ その軍事力の強さを見せつけました そしてプリゴジン反乱という軍部の最大の危機を乗り越えたロシアは益々国家としての団結を強固にしています
米国・NATOはロシアを甘く見すぎていた: https://sputniknews.jp/20230627/16383744.html
プーチン大統領 最高司令官としての演説 フルスピーチ (2023年6月27日):