本当の大統領討論会はこっちだ!RFKジュニア「THE REAL DEBATE」を開催

· 政治-選挙,ロバート・F・ケネディ・ジュニア

 

June 27, 2024 "THE REAL DEBATE"

「THE REAL DEBATE」開催

2024年6月27日 RFKジュニアは自身が参加できなかったCNN大統領討論会が行われた夜 彼の支援者を集め「THE REAL DEBATE」なる独自の討論会をライブ配信しました この討論会はスクリーンにバイデン大統領とトランプ氏のディベートの様子を映しながら同時進行にてRFKジュニアならこう答えるという趣向を凝らしたものでした…

👉「THE REAL DEBATE」主なトピック

ワクチン政策:RFKジュニアはワクチンの安全性や政府のワクチン政策について批判しました   環境問題:気候変動に対する取り組みや環境保護の重要性について強調しました        企業の影響力:大企業の政治への影響力を制限する必要性を訴えました

👉RFKジュニアは討論会から不当に締め出されたのか?

RFKジュニアは2024年6月27日のCNN大統領討論会に参加できなかったことについて非難しました 不公平な基準:討論会の参加基準が不公平で特定の候補者を排除するために設定されている    政治的な妨害:バイデン大統領や他の主要候補者が自分の参加を阻止するために影響力を行使した メディアの偏向:メディアが自分に対して偏向的であり公平な報道が行われていない

支持者らによるCNN前での抗議

 

各候補のCNN討論会前の支持率

バイデン大統領:2024年5月時点での支持率は35% 無党派層では26%の支持                                            トランプ氏:同時点での支持率は36% 無党派層では28%の支持                                                 RFKジュニア:同時点での支持率は13% 無党派層では20%の支持

参考:ユタ州にて

 

RFKジュニアの戦い:「これまで」と「これから

RFKジュニアは全国各地で集会やイベントを開催し支持者との直接対話を行ってきました ポッドキャスト番組を積極的に活用 彼の主張を発信 SNSでも支持者とのコミュニケーションを図り支持を拡大してきました

👉INDEPENDENCE(無所属)はまずは投票用紙に名前を載せることから?

RFKジュニアは投票用紙に自身の名前を載せるだけでも数々の困難を経験しています 無所属が投票用紙に名前を載せるには一定数以上の署名を集めなければなりませんが 各州で必要な署名数を集めるのは大変な作業でした 特に彼の立場や政策が物議を醸すものであるため支持者を広く集めるのが困難でした また選挙運動の初期段階で14人のスタッフが辞任するなど内部の混乱があり 選挙運動の効率が低下し署名収集や資金集めに影響を与えました

余談:一方ミシェル・オバマ氏はミシガン州の有権者登録用紙に自身のポートレートを載せるという荒業をやってのけたそうですが…

👉今後の課題

支持基盤の拡大:RFKジュニアは特定の政策や立場が物議を醸すため幅広い支持を得るのが難しいです 特に主要政党からの支持を得ることが重要です:民主党と共和党の他「第三党」(Third Party:アメリカ緑の党 リバタリアン党 立憲党など)

メディア戦略:彼の政策や立場を効果的に伝えるためのメディア戦略が必要です これまで彼はその政策や主張を主にポッドキャストの番組を通じて発信していましたが 彼の支持層(比較的若い世代)を拡げるにはSNSを活用してZ世代などさらなる若年層へアピールすることが求められます 最近彼はXやFacebookに加え TikTokでのライブ配信も開始しました

政策の具体化:彼の提案する政策を具体的に示し有権者に対してその実現可能性を説明することが重要です これにより信頼性を高めることができます

資金調達の課題:大規模な資金調達が必要ですが彼の政策や立場が一部の大口寄付者にとって魅力的でないため資金集めが難航しています 彼は現在 KENNEDY24(公式ウェブサイト)やSNSを通じてオンラインでの募金活動を実施 小口の寄付を広く集めています またディナーやパーティーなどのファンドレイジングイベントを開催し大口の寄付も募っています

👉最大のカギ?「無党派」の票をいかに獲得していくか

政策の明確化と広報:RFKジュニアの政策やビジョンを明確にし広く伝えることが重要です 無党派層は特定の政党に固定されず個々の政策や候補者の人物像に基づいて投票する傾向があるため具体的な政策提案やビジョンの明確化が求められます

二大政党との差別化:民主党と共和党の二大政党制が根強いアメリカの政治状況下でRFKジュニアは自身を二大政党とは異なる選択肢として位置づける必要があります これには既存の二大政党が取り組んでいない問題に対する取り組みや新たな視点を提供することが求められます

支持基盤の拡大:RFKジュニアは現在バイデン氏とトランプ氏の支持者からほぼ同程度の支持を削っています しかしその支持基盤は中道派が中心でリベラル派から保守派まで広く分布しています これはバイデン氏やトランプ氏の支持者と比較すれば明確な違いといえます そのため これらの支持者を一つにまとめ上げ一貫したメッセージを伝えることが課題となります

副大統領候補の知名度向上:RFKジュニアの副大統領候補であるニコール・シャナハン氏の知名度はまだ低いとされています 彼女の政策やビジョンを広く伝え有権者に理解してもらうことが重要です

ニコール・シャナハン氏

現在38歳 グーグルの共同創業者でビリオネアのセルゲイ・ブリン氏の元妻 弁護士・起業家であり非営利団体「ビアエコー財団」の創設者・会長 シリコンバレーの著名な投資家でもあります 彼女はRFKジュニアの出馬後いち早く同氏への支持を表明しました 過去にはセルゲイ氏との結婚生活中にイーロン・マスク氏と「一時的に関係」を持ったと騒がれたこともあります シャナハン氏はRFKジュニアの環境保護の取組みやワクチンと子どもの健康に対する姿勢を支持しており ケネディ陣営はシャナハン氏の若さとハイテク業界における反既得権益層向けの発信力が支持基盤拡大に寄与すると期待を寄せています

 

参考:RFKジュニアこれまでの戦い

2023年4月5日:2024年大統領選に民主党候補として出馬するための書類を提出                                                                  2023年9月15日:L.A.演説中に連邦保安官を名乗る不審な男性が拘束される 2023年10月9日:無所属での出馬を表明 2024年1月23日:ニューハンプシャー州で投票用紙に名前が記載されるのに必要な数が一日で集まったと発表 2024年4月15日:トランプ陣営から副大統領候補として打診されたが拒否したと主張

2024年4月18日:バイデン大統領がケネディ家の10人以上から支持を取り付けたと公表 2024年3月26日:ニコール・シャナハン氏を副大統領候補に指名 2024年5月15日:気候変動に関する討論会に参加し気候変動が全体主義的なコントロールの口実として利用されていると主張 2024年6月1日:ニューヨークでの集会で環境問題と自由市場資本主義の重要性について演説 2024年6月20日:バイデン大統領との討論会に参加 ワクチンや企業の影響力について議論 2024年6月27日:「THE REAL DEBATE」開催